top

1945年ナチスの強制収容所で、15歳で命を失ったアンネ・フランクが書き残した『アンネの日記』。
生き残った二人の親友がその日記をとおして
「なぜあなたが死んで、私たちが生き残ったの?」とその時代に向き合おうとする。
コロナ禍のいまも、一人ひとりの大切な日常が
いともたやすく失われてしまう世界の危うさに直面している。
ナチスの時代が特別だったのではない。
どの時代も普通の人々がいつの間にか時代に加担し、危機は深まっていく。
アンネ・フランクの生と死は、いまも私たちが
失ってはいけないものへの深い問いかけであり、警鐘である。

schedule

●開場は開演の15分前
●受付開始・整理券発行は開演の1時間前
●定員制のため、ご予約をおねがいします。

チケット料金(税込・全席指定)
前売 3,000円 当日 3,300

チケット取り扱い
Myrtle Arts(マートルアーツ)
Tel.03-6279-9688 Fax.03-6279-9689
Mail arts@myrtle.co.jp

アトリエ第Q藝術

東京都世田谷区成城2-38-16
Tel.03-6874-7739(13:00〜19:00)
https://www.seijoatelierq.com

message

未来のために、灯を絶やさぬように

「平和への祈り」をテーマに活動を続ける中で出逢った、アンネの13本の童話と8本のエッセイ。彼女が創作に向かうとき、魂は時空を超え、屋根裏部屋から世界へ自由に羽ばたいていた。アンネの命の輝きを伝えたい。そんな思いから生まれた本作は初演の「朗読」から新たな出逢いを得て「芝居」に生まれ変わった。戦禍、ユダヤ人迫害という逆境の中で14歳の少女はどう生きたのか? どんな思い、願い、希望を持っていたのか。今、激変したわたしたちの世界。子どもたちはとても苦しい状況に置かれている。いったい、私たち大人は未来に向けてどう舵をとって行くのか…。アンネの祈りを今、一人でも多くの方に届けたい。

脚本=梶本恵美

ライフワークとして「平和への祈り」の朗読劇の脚本を手がけるかたわらチベット体操教室を主宰、その収益はフィリピン・カンボジアの孤児たちの教育、自立支援のための寄付に充てている。主な脚本に映画「古都」「Simple Gift~はじまりの歌声」、ドラマNHK「御宿かわせみ」「てのひらのメモ」、2021年NHK土曜ドラマ「ひきこもり先生」他。

アンネ・フランクを思い出そう、
今も危機は進行している

3年前福島県白河市のアウシュヴィッツ平和博物館開館15周年記念に新作能『鎮魂-アウシュヴィッツ・フクシマの能』を私は演出・上演した。その縁でこの作品の、昨年3月国際ホロコーストデーに白河での上演が決まっていた。しかしオリンピックの聖火リレーの予定の為に劇場が使用できず、今年の2月に延期、さらにその公演もコロナ禍により中止。
今、私たちの日常が様々な形で制限を受けている。アンネ・フランクが生を受け、その大きな可能性を僅か15歳で閉じさせられたナチスの時代のように、コロナ禍に隠れて危機は深く静かに進行している。だからこそ、この作品を上演する。

演出=笠井賢一

2018年のアウシュヴィッツ平和博物館(福島県・白河市)開館15周年記念のヤドヴィガ・ロドビッチ作新作能「鎮魂—アウシュヴィッツ・フクシマの能」の演出を手がける。「古事記」から「源氏物語」、「平家物語」、石牟礼道子の浄瑠璃世界、宮沢賢治作品など古典と現代を繋ぐ演劇活動を続けている。

cast

近藤結宥花 こんどう・ゆか

アンネ・フランク
掃除のあばさん
1987年より新宿梁山泊に参加。代表作に『少女都市からの呼び声』『唐版 風の又三郎』など数々の主演がある。透明感のある少女・少年役や妖艶さを醸し出す役などをこなす。2006年より演劇活動を休止していたが、2014年より再始動。近年の舞台に『楽屋』『精神病棟つばき荘』などがあり、さらに役どころを広げている。

梶村ともみ かじむら・ともみ

ジャクリーヌ・ファン・マールセン (アンネの同級生)
オットー・フランク (アンネの父)
ファンダーン氏 (隠れ家での同居者)
ペーター・ファンダーン (ファンダーン夫妻の息子)
デュッセル氏 (隠れ家での同居者)
ゲシュタポ
1989年より2006年まで、新宿梁山泊の女優として活躍。 その後、イラストレーションなどの仕事を中心に活動中。今公演の宣伝画も手掛けている。女優としては、2008年の「平和への祈り 朗読劇・ブッダとテロリスト」に出演。味わいのある個性的な存在感が好評で、ファンも多い。

三浦伸子 みうら・しんこ

ハンナ・ホスラ (アンネの同級生)
エイディット(アンネの母)
マルゴー (アンネの姉)
ファンダーン夫人 (隠れ家での同居者)
ミープ・ヒース (アンネ・フランク一家の支援者)
1987年より新宿梁山泊に参加。ユーモアを帯びた役からシリアスな役まで圧倒的な存在感と個性を発揮し、テント公演、海外公演などで活躍。同劇団では『百年風の仲間たち』で主演など主要な役どころを担ってきた。今後本作品をはじめ、さらに活動の場を拡げた活躍が期待されている。

staff

舞台監督:茅根利安 照明:早川誠司 音楽:大貫 誉 音響:大 美穂 衣装・持ち道具:原田夏おる
宣伝美術:梶村ともみ(画) 福田真一(デザイン) 制作:秋元けい子 写真協力:宮内 勝 動画撮影:アトリエ第Q藝術
協力:NPO法人アウシュヴィッツ平和博物館 (白河市) / 劇団1980 / 古勝 敦 / 九良 恵 / 黒沼弘己 / 緑川敏夫
企画・制作:Myrtle Arts

同郷同年 2023

毎日新聞夕刊に掲載されました。
2023.10.2

同郷同年 2023

朝日新聞に掲載されました。
2023.9.28

同郷同年 2023

ふぇみん婦人民主新聞に掲載されました。
2023.9.25

同郷同年 2023

朝日新聞デジタルに掲載されました。
2023.9.23
朝日新聞デジタル

同郷同年 2023

東京新聞に掲載されました。
2023.9.21

同郷同年 2023

北海道新聞デジタルに掲載されました。
2023.9.20
北海道新聞デジタル

一人芝居
あの少女の隣に

2023.2.4(土)〜5(日)
下高井戸HTスタジオ

2023.2.25(土)
アトリエ銘苅ベース

アンネ・フランク​
なぜあなたが死んで、
私たちが生き残ったの?​

2023.1.14(土)
パティオ池鯉鮒

2023.1.27(金)
藤田記念博物館(藤屋蔵)

2023.2.23(木・祝), 24(金)
アトリエ銘苅ベース

一人芝居
あの少女の隣に

2022.11.23(水・祝)
両国ギャラリーXカイ

トレンブルシアター2022
精神病院つばき荘

2022.10.12(水)〜16(月)
下北沢 シアター711
制作:Myrtle Arts

札幌座・道産子男闘呼倶楽部
5月、忘れ去られた
庭の片隅に花が咲く​

2022.9.22(木)~26(月)
浅草九劇
制作:Myrtle Arts

新作書き下ろし​
ひとつオノレの
ツルハシで​

2022.8.18(木)〜22(月)
ザムザ阿佐ヶ谷

国際ホロコーストデー上演会​
アンネ・フランク​
なぜあなたが死んで、
私たちが生き残ったの?​

2022.2.20(日)
白河文化交流館コミネス 小ホール

一人芝居
あの少女の隣に

2021.11.3(水・祝)―5(金)
西荻シネマ準備室

アンネ・フランク
なぜあなたが死んで、
私たちが生き残ったの?​

2021.7.7(水)―11(日)
アトリエ第Q藝術

SORIFA
みょんふぁ一人芝居​

My Mother

2021.12.22(水)―28(火)
下北沢シアター711
制作協力:Myrtle Arts

トレンブルシアター​
空谷の跫音​

2021.10.23(土)―24(日)
神楽坂セッションハウス
制作協力:Myrtle Arts

準備中
優れた脚本・演劇作品であっても商業ベースでは上演が難しい。そのような作品の上演を実現し、オリジナル性の高い演劇作品として東京以外の日本国内や日本国外での上演も視野に入れて展開したいという意図で立ち上げたプロデュース団体。私たちは、忘れてはいけない社会問題を題材とし、声なき声を掬い上げて描く作品を大切にしたい。私達が考える優れた演劇作品とは、戯曲の構造が人間の創造性を刺激し、圧倒的熱量を持っている作品です。その脚本を演劇的な手法で舞台表現に練り上げ、演劇としての力を発揮し、多くの観客を獲得し、演劇のすばらしさを広く知らせ、世界に一石を投じたい。演劇で社会と繋がり、未来を作るきっかけをつくっていく役割の一端を担いたいと考えています。
上部へスクロール